*_*

 昨日、六甲のてっぺんにあった、というより山を上から押しつぶすように重くのしかかっていた雲が今日は消えていた。六甲は山であるので、てっぺんには電波塔アンテナの類がたくさん立っている。昨日見えなかったそれらが、今日は見えた。

 六甲はそれほど高い山ではないのだけれど、登っていくときの実感としてはまあまあ高い。ヘアピンカーブを何度も乗り越えていくうちに、気温も下がり、神戸の港は眼下に低く沈み、魚崎の手前あたりで渋滞に巻き込まれていた時の景色とはまったくの別物のビューが現れる。六甲は山だ。山は非日常だ。

   戻って下界の甲子園、球場の周辺には赤いTシャツを着た人がたくさんいた。カープ戦なのだった。

 

ストーミーウェザー

 テレビがないので普段の夜は無音だが、台風が来ているので、職場でも家でもPCとスマホでテレビを見たり聞いたり。NHKはこういうときにテレビの電波に乗せるのと同じものをネットに同時に流す。台風情報を伝えながら、ついでにNHKニュース防災アプリをごり押ししてた。雲は強い風で勢いよく流れていく。六甲のてっぺんにだけ、ずっとグレーの頑固そうな雲が居座って動かなかった。嵐が来るから久しぶりに聞いたけど、エラ・フィッツジェラルドの『Stormy Weather』はずいぶんのどかだった。いい声。

 時間を追って、枕崎、足摺岬室戸岬と、場所の名が次々と呼ばれる。みさき、さきは海に突き出した「先」「先端」。なるほど台風の影響を受けやすいのだろう。さらに東へ進んで小豆島、淡路島。近畿からすると、四国に来たぞと言われると、そろそろだなと思う。淡路島まで来たらもう嵐。ああそうか、列島というものはたしかにあるらしい。移動が場所を認識させ、その範囲に名前をつける。

 

 

帰宅するとリビングのイタチがいつの間にか3頭にまで増えていたのだった。これはまずいと考え「いたち 駆除」と検索すれば、「捕獲すべし」とある。そこで「いたち 罠」と検索すれば、Googleが示す次の検索候補ワードは「自作」である。これはちょっとハードルが高いぞ、コーナンに行かなければならない……というところで今日は力尽きた。

 につまっていた仕事のメドが昼頃に見えてきた。昼休みには気分よくそばを食べ、ついでに少し散歩をしたのだった。昼下がりの商店街を歩いていたら神社に行き当たったので、なんとなく立ち寄り、無事に山場を越えられるよう100円玉を寄進し祈願し、めずらしくおみくじを、なんとなく引いてみることにしたのだった。200円を寄進することによって、短冊状の折られていない紙を手渡しで受け取り拝読すれば、凶だった。

 そうか凶か。凶なのか。なるほど凶だ。禍福はあざなえる縄、循環するもの、円環の視座から眺めれば凶の隣は吉であると受けることも可能なのだと思いながら職場へ戻った。

 

 

「針」ではなくて「鍼」のこと

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

 腰の異常をきっかけに現在進行形で鍼治療を受けている身としては、まじかよの一言しか出てこない。

鍼治療の感想 - *_*

 こないだなんか「腰はだいぶいいです。でも肩がこってる気がします」と言ったらすみやかに首にも鍼を打たれた。そもそも採血注射の針ですら大嫌いなのに、鍼を打たれる不安感や抵抗を受容しているのは、痛くないからである。すなわちそれは神経に触っていないということと理解していた。

 ブコメでは「鍼は代替医療」「疑似・ニセ科学」など、わりとさんざん。「エビデンスが弱い」という意見もある。それはわかる。回復した!という実感はあまりない。そういえば違和感がなくなったな。長期的には良いのかもしれないな。……くらいの感じ。

 鍼灸業界は、何か言うべきことがあれば、わたしの首に鍼を打ったあのすみやかなスピード感で、何かしら声明をだしたほうがいい。そして何よりも沢村氏の回復・治癒を願う。