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西炯子『娚の一生』小学館 フラワーコミックスα

  少女漫画の高齢化。

  近頃さいきん何でもかんでも高齢化ですわ。ヒロイン35歳、相手役52歳、場所は過疎化が始まった気配のする田舎町。地方と東京、地方の産業構造、バリキャリ女性の生きる道……まったくキラキラ要素がないにもかかわらず、内容は正しく少女漫画なのである。

  映画は見ていない。ヒロインに榮倉奈々というのは悪くはないがベストだろうか?と思う程度だが、相手役の豊川悦司は絶妙なキャスティングだと納得した。しっかりおじさんに見えなくてはならず、しかもかっこよくあらねばならない、だって少女漫画のヒロインの相手役なのだから。豊川悦司ならやれるだろう。

  漫画事情にうとい化石のようなわたしだが、だからこそ思う。これはすごい。だってまるでわたしが知っていた昔の漫画ではないか。この題材でも少女漫画は成立するのだ。

  繰り返すが、正しく昔ながらの少女漫画で、高齢化した少女たちのための物語だ。